HONNENMO YURURI to YOROSHIKU
昨日よりお仕事始まりました。
年末年始は12月29日から1月3日までの6日間がお休みとなるデイサービス。
年明け後の利用時、いつもより慎重にお客様を観察させて頂きます。
利用回数・認知度にもよりますがいつも同じ時間に迎えに行き同じ場所で過ごす環境・行動・リズムが年末年始のお休みの間はご自宅で過ごすこととなります。
デイサービスをご利用で独居の方の場合、6日は長いお休みといえます。お休み前はできていたことが休み明けにはできなくなったりするのです。
そのくらい"環境"はとても大事だと言えます。
認知症を治すことはできませんが進行を遅らす・維持するよう努めることはできます。
①できなくなる=しなくなる
②できなくなる=維持できるよう考え実践する
介助する側がどちらを選択するかによって認知症を患う方の進行具合は大きく変わっていきます。
同じことを毎日やってもつまらない
と言う意見もあるかもしれませんが、いつもと違うことをして不安になり混乱する場合もあります。
基本的には同じことを丁寧に・同じ環境を提供できるよう努めていきたいと思います。
何はともあれ昨日、皆様の久しぶりに見る笑顔と新年のご挨拶のやりとりを交わし元気を貰ったのでした。
本年もどうぞ宜しくお願いします
URESHII Xmas
先日25日クリスマス会をしました。
普段と違う景品つきゲームをご利用者様みんなで輪になり行っていると、輪から少し離れた席に座っていたご利用者様=Aさんがその様子をしっかり見ており笑っていました。
なぜ輪から少し離れた席に座っていたかと言いますと、利用を開始し始めて1ヶ月ほどの方で病気の後遺症で体の自由は利かず不安感から泣いてしまわれることが多く見られていた為、いつでも静かな空間に移動ができるよう始めは皆様とは違う場所での参加としていたのです。
Aさんは全失語症である為、残念ながら言葉を話すこと・理解すること・読むこと・計算することなど重度に障害された状態です。
全失語とは一般的にその場にあった発語はなくあったとしても意味不明な発語や語が聞かれると言われています。(個人差はあります)
ご家族様でも伝えようとしていることがわからず泣いている状態と利用にあたり事前報告も受けていました。
私はゲームに対する理解力や参加意欲があるか企画した時は厳しいかな、、とも頭をよぎりました。なにせ利用を始めてからレクリエーションに参加することが難しかったのです。
ですが、普段の職員とのコミュニケーション・他ご利用者様にみせるAさんの表情などをみていて思うこともあり、参加の声かけだけはして様子を見てみたかったのです。
他の皆様が一人ずつ輪の中心へと出て的当てゲームに参加されます。(段ボール分解して見切り発車で一から作った制作日2日の的当てゲーム←ここ重要。誰か褒めて。笑)
冒頭でお話した笑顔が見られたのはこのゲーム中でした。
これはいけるぞ。と思い、
『○○さんもやってみましょうか』
と聞くと拒否する様子は見られませんでした。
皆様の輪に入り自由の効く手で的当てを一生懸命されています。
ゲームも終わりここでサンタの登場です。
恥ずかしがり屋の唯一の男性スタッフにサンタクロースになってもらい
『いいか。良く聞くんだ。恥ずかしがっていたら見ているこっちが恥ずかしくなるから堂々とやりきってきなさい。とにかく大きい声を出すんだ(大きい声をだせば正解と思っているあたり謎)』とクリスマスプレゼントが入った袋を悪魔の笑顔で手渡す。
サンタさんもどうにか頑張ってくれてプレゼントをお一人ずつ渡しながらの写真撮影。
最後にAさんのところへ。
恥ずかしがり屋のサンタさんと満面の笑顔で手を握り合いました。素敵な写真を撮ることができ早くご家族様に見せたくなりました。
Aさんのご家族様は伝えたいことや何をしたいか分からないことが多くて認知症もある?と言われていましたが、意思はしっかりしておりトイレに行きたい時や嫌な時は泣いて教えてくれたり声かけには首を縦・横に振ってくれます。
美空ひばりと甘いものが大好きで私が冗談ばかり言うお話しに手を握り思いっきり笑ってくれたりもします。
声かけの仕方も様々にあります。
どこかで厳しいかな。無理かな。と決めつけていた考えは見直さなければならない。
Aさんはレクリエーションもできるもんだなぁ。と今回可能性をまた新たに発見することができて嬉しくなったクリスマスでした。
shiranaisekai
デイサービスをご利用くださるお客様は平均80歳くらいです。
最高齢で言いますと100歳の方が通われています。生まれたときから川越で暮らし育ってきた方が多く私の知らない世界をたくさん教えてくださいます。
それこそ戦争中はB29が迫ってきて子供ながら走って防空壕に逃げた事や川越は今や甘くて美味しいお芋で有名ですが昔は配給で配られたお芋は食べられたものじゃないくらい美味しくなかったなど。
私が生まれる遥か前。
今の様に便利になり過ぎた時代に比べ大変な時代を生き抜いてきた皆様から直にお話を聞くことができるのはとても不思議なことでありがたく思えるのです。
年齢など関係ない人と人の巡り合わせに感謝します。
KAIGOSHI no YOROKOBI
「もう1回利用日増やそうかしら」
デイサービスがどんなところか知らない方からではなく、自分に合った場所を探し今まで転々とされてきた新規ご利用者様の口からそうでました。
ご利用2回目の日。
「ここは1番私に合っている」と笑顔でおっしゃってくださり介護施設を転々とされていた経緯も知っていたのでその言葉を聞けたときはやはり嬉しい気持ちでいっぱいになります。
まずは目の前にいるご利用者様の気持ちにできる限り沿い、そこから色んなことを考えていけたらなと思います。
AM8:20出勤
ureshiikotomokanashiikotomo
ずーっと優しくしてくださりありがとうございました。
ここぞというときにはよく話を聞いてもらいました。聞いてもらうだけで良かったのです。
『私は聞くことしかできないわよ』
よく言っていましたね。それだけで充分でした。
妹が職場に来たとき、わたしがいないところで、『お姉さんよくやっているわよ。』と妹に言ってくださっていたこと、とても嬉しかったです。
嘘が苦手で本当に思っていることしか言えない人と知っていたので、余計嬉しく。
おしゃべりな人ではなく、ですが看護師の判断は間違えなく。デイサービス卯八を支えてくださいました。平成15年デイサービス立ち上げ当初からつい最近まで本当にお疲れ様でございました。
緩和ケア先の病院でお顔を見に行ったとき、すごく喜んでくださり『私って嫌なやつじゃなかったでしょ』ってクスリと笑い私達に話されましたね。
最期まであなたらしく。
まだまだ未熟な私を面白おかしく見ていてくれたら嬉しいです。
skinship
日々心がけていること。
多少なりとも不安感を持ってデイサービス利用に来られる方には1日のどこかで身体に触れるようにしています。
会話の中でさりげなく手を握ったり大胆にいくならご挨拶したあとによろしくお願いします。のハグをしたり。
ある方はご利用当初まったく笑わずお声がけにも返事がなく怒っているのかな?と思っていました。話しかけられるのが嫌なのかな、、どうだろう。とも考えましたが懲りずに会話の中で身体に触れたり返事はないですが我ながらしょーもない冗談を言ってみたり。
冗談言った後に全くご利用者様の反応がなくても全然気にならなく切り替えて会話を進めていくことができるのは職業柄でしょうか。
性格なんでしょうか。
こんなときばかりは自分の性格を自分で褒めたくなります。
2.3回と利用を重ねていき3回目にして満面の笑みで『こないだあんたいなくて寂しかったよ』と言ってくださいました。
目ん玉飛び出るかと思うくらい笑ってるんですよ。
え、笑うの?(失礼)
なんだったら笑顔が最高に素敵なんです。
すごくすごくうれしかったのを今でも覚えています。
誰だって好きで来ているわけではないのです。
仕方なく最初は来るのです。
でも少しでもここに来てよかったと思ってもらえたら嬉しいな。
その為に今日もたくさん話しかけるのでした。