TOGARI JIDAI
唐突ですが、現在の私は大変大らかになっている状態です。
お調子者も良いとこ。度が過ぎていたのです。
優しいとか穏やかなどよく言われますが昔はそんなこと無かったと思うのです。
今から遡ること15、6年前。
新卒で入った特別養護施設での出来事。
大型新人として入った私(上の人からやばい娘がいると言われていただけ)はその日、早番でした。
7時には業務が始まり夜勤者の朝業務を手伝うところから動くという夜勤明けのスタッフには超欠かせない存在の早番。
私はすごい遅刻をしてしまったのです。
9時、、寝ぼけ眼でふと目が覚めた。
電話が鳴っていたのだ。夜勤者の同期からの電話で起きた。
9時ー!!!
状況を把握したら心臓が一回止まりそうになった。
『すぐに行きます!』
そう答え飛び起き洋服を着た。
職場までは自転車で25分くらいの場所であり、急いでこいだら20分で着く。
やばいやばいやばいやばいんですけどー!
と焦りまくる私はなぜかタクシーで行くのだ。
自転車だと必ず踏切を通らなければならないのですが、この踏切が開かずの踏切と言われていまして10分はざらに開かないのです。それを考え踏切を渡らなくても良い道まで走りタクシーを拾ったのでした。
今ならあの頃の私に言ってやりたい。
その選択は間違ったぞ。と。
なぜなら違う施設に連れて行かれるからだ。
運転手のおじさん、いや、おじいちゃんの馬鹿野郎。金返せ〜。時間返せ〜。
そう思った若かりし頃の私は自分が悪いことを棚に上げて運転手にワナワナし、余計なロスで遅刻している時間をさらに上書き更新をすることになった。
9時40分頃着いて業務に入る前に謝れる人に謝り担当ホールへと向かう。
そこで仕事を取り戻すべく業務をしていたら、、
その施設の主任が怒りを静々と態度で表していたのです。
最後に主任にも謝りに行くと
『言うことはそれだけ?』
と言われよく考えて
『はい』
と言うと
『スタッフみんなに謝ってきな』
と言われました。
『もう謝ってきました』
と口答えする始末の私はその瞬間きっと後輩にしたくないNo.1に輝いていただろう。
だがしかし1度やったら次は無いと肝に銘じ遅刻をすることはなくなりました。
。
。
と思いきや
とある日、私は夜勤中の1時間半休憩で再び寝過ごし一緒のフロア担当になっていた先輩が先に排泄介助に入っていた為、後から排泄介助に合流。
介助終わりで先輩に会い何も言われなかった為、何ごともなかったかのようにしていたら
『コジ、寝坊しただろ?』
と言われた。
くそぅ。ばれてたか。←この思考のやばさね。
『こうゆう時はなんて言うのかな?』と言われてから謝るという実に最悪の後輩である。
だがしかしこの日から私はもう休憩時間寝過ごすから寝ることをやめたのでした。
昔から極端な私。
今は先輩達のおかげで速攻で素直に謝れる人間になりました。
寝るの大好き。
FAN
『わたし、あなたのファンなの。気質がいいわ。気品があってね』
そう言われた時の私は今からお風呂介助の為、ズボンをまくしあげて裸足のままシコを踏もうとしていたところでした【身体ほぐしですね】
『きひ、、気品?!』
もちろんシコを踏むのはやめました。
HANDAN
皆様、ご無沙汰でございます。
月日が経つ速さに ぬぼぅ〜 としていたらなんだか色々置いていかれることに気付きました。しゃきしゃきせねば。
本日はちょいと長いです。
介護されている方なら誰しもあることかもしれません。
デイサービスご利用中、ケアに対して拒否をされることはしばしばあります。
そんな時はケアに入る前の段階でのコミュニケーションを大事にしその方の性格・考えていることに対して予想をします。認知度が高い方ですと会話がちぐはぐになってしまいますが、胸の内で思っていることを汲み取り・予想し、お声がけをさせて頂いています。私は気持ちが通じていれば良いと思っている節があります。
本来やらなくてはいけないことが時間内に上手にできなくてもその方の気持ちを優先してお手伝いしないで見守ること。
大事なんじゃないかなと思います。
逆に認知症の無い場合でケアに対して拒否がある場合。
うーん。困った。笑
私は今の場所に勤めるまで認知度の高い方がいる施設でしか働いたことがなく、正直この手の場合どうしたらよいのか経験が少なかったのです。デイサービスには認知症状が無い方も多くいます。以前、自分の名前をご利用者様に呼ばれてハッとしたのを覚えています。
ん!?私の名前を覚えているのか。と。。同時に嬉しい気持ちにもなり。
いや、当たり前ですよね。私、失礼しちゃいますよね。そういった環境に慣れていなかったのです。反省。
おっと。話しがそれましたね。。
本日、足の力が弱くなってきた為、歩行訓練をしなければならない方が拒否をし続けています。お声がけをすると嫌な顔をされます。怒鳴られます。
理由は【面倒くさいから】
ですが、ご家族様の希望とご本人様の希望でもある通所介護計画書にあがっています。
さて、どうしていきましょう。
怒鳴り声を浴び内心、心拍数は急上昇。笑
ですが、しっかり説明してみよう。
ご本人様の気持ちも理解した上で現実的な問題として納得してもらうまで心を鬼にしお話しさせて頂きました。
このやり方が正しいかわかりませんが、怒鳴るからといって希望するケアをしない日が多く続いてもいけないと思うのです。歩けなくなって悲しい気持ちにはなってもらいたくありません。その方は説明をしたら納得してくださり歩行訓練を頑張られました。
もしかしたら私達の説明が不十分だったのかもしれません。
ここに来る意味を。
少しでも意欲upに繋げていきたい。
今日もお声がけに工夫を心がけて。
NINGENdamono
だってさ、人間だもの。
介護する方、される方。
たくさんどこかで我慢しているはず。
どこかで息抜き。どこかでリフレッシュ。
同じこと2回言うただけ。
急に詩人家づき皆様を驚かせてしまいました。ごめんあそばせ。
HONNENMO YURURI to YOROSHIKU
昨日よりお仕事始まりました。
年末年始は12月29日から1月3日までの6日間がお休みとなるデイサービス。
年明け後の利用時、いつもより慎重にお客様を観察させて頂きます。
利用回数・認知度にもよりますがいつも同じ時間に迎えに行き同じ場所で過ごす環境・行動・リズムが年末年始のお休みの間はご自宅で過ごすこととなります。
デイサービスをご利用で独居の方の場合、6日は長いお休みといえます。お休み前はできていたことが休み明けにはできなくなったりするのです。
そのくらい"環境"はとても大事だと言えます。
認知症を治すことはできませんが進行を遅らす・維持するよう努めることはできます。
①できなくなる=しなくなる
②できなくなる=維持できるよう考え実践する
介助する側がどちらを選択するかによって認知症を患う方の進行具合は大きく変わっていきます。
同じことを毎日やってもつまらない
と言う意見もあるかもしれませんが、いつもと違うことをして不安になり混乱する場合もあります。
基本的には同じことを丁寧に・同じ環境を提供できるよう努めていきたいと思います。
何はともあれ昨日、皆様の久しぶりに見る笑顔と新年のご挨拶のやりとりを交わし元気を貰ったのでした。
本年もどうぞ宜しくお願いします
URESHII Xmas
先日25日クリスマス会をしました。
普段と違う景品つきゲームをご利用者様みんなで輪になり行っていると、輪から少し離れた席に座っていたご利用者様=Aさんがその様子をしっかり見ており笑っていました。
なぜ輪から少し離れた席に座っていたかと言いますと、利用を開始し始めて1ヶ月ほどの方で病気の後遺症で体の自由は利かず不安感から泣いてしまわれることが多く見られていた為、いつでも静かな空間に移動ができるよう始めは皆様とは違う場所での参加としていたのです。
Aさんは全失語症である為、残念ながら言葉を話すこと・理解すること・読むこと・計算することなど重度に障害された状態です。
全失語とは一般的にその場にあった発語はなくあったとしても意味不明な発語や語が聞かれると言われています。(個人差はあります)
ご家族様でも伝えようとしていることがわからず泣いている状態と利用にあたり事前報告も受けていました。
私はゲームに対する理解力や参加意欲があるか企画した時は厳しいかな、、とも頭をよぎりました。なにせ利用を始めてからレクリエーションに参加することが難しかったのです。
ですが、普段の職員とのコミュニケーション・他ご利用者様にみせるAさんの表情などをみていて思うこともあり、参加の声かけだけはして様子を見てみたかったのです。
他の皆様が一人ずつ輪の中心へと出て的当てゲームに参加されます。(段ボール分解して見切り発車で一から作った制作日2日の的当てゲーム←ここ重要。誰か褒めて。笑)
冒頭でお話した笑顔が見られたのはこのゲーム中でした。
これはいけるぞ。と思い、
『○○さんもやってみましょうか』
と聞くと拒否する様子は見られませんでした。
皆様の輪に入り自由の効く手で的当てを一生懸命されています。
ゲームも終わりここでサンタの登場です。
恥ずかしがり屋の唯一の男性スタッフにサンタクロースになってもらい
『いいか。良く聞くんだ。恥ずかしがっていたら見ているこっちが恥ずかしくなるから堂々とやりきってきなさい。とにかく大きい声を出すんだ(大きい声をだせば正解と思っているあたり謎)』とクリスマスプレゼントが入った袋を悪魔の笑顔で手渡す。
サンタさんもどうにか頑張ってくれてプレゼントをお一人ずつ渡しながらの写真撮影。
最後にAさんのところへ。
恥ずかしがり屋のサンタさんと満面の笑顔で手を握り合いました。素敵な写真を撮ることができ早くご家族様に見せたくなりました。
Aさんのご家族様は伝えたいことや何をしたいか分からないことが多くて認知症もある?と言われていましたが、意思はしっかりしておりトイレに行きたい時や嫌な時は泣いて教えてくれたり声かけには首を縦・横に振ってくれます。
美空ひばりと甘いものが大好きで私が冗談ばかり言うお話しに手を握り思いっきり笑ってくれたりもします。
声かけの仕方も様々にあります。
どこかで厳しいかな。無理かな。と決めつけていた考えは見直さなければならない。
Aさんはレクリエーションもできるもんだなぁ。と今回可能性をまた新たに発見することができて嬉しくなったクリスマスでした。
shiranaisekai
デイサービスをご利用くださるお客様は平均80歳くらいです。
最高齢で言いますと100歳の方が通われています。生まれたときから川越で暮らし育ってきた方が多く私の知らない世界をたくさん教えてくださいます。
それこそ戦争中はB29が迫ってきて子供ながら走って防空壕に逃げた事や川越は今や甘くて美味しいお芋で有名ですが昔は配給で配られたお芋は食べられたものじゃないくらい美味しくなかったなど。
私が生まれる遥か前。
今の様に便利になり過ぎた時代に比べ大変な時代を生き抜いてきた皆様から直にお話を聞くことができるのはとても不思議なことでありがたく思えるのです。
年齢など関係ない人と人の巡り合わせに感謝します。