SHIPPAIwoOSORERUNA

私は今でこそ仕事に関して後輩からコジさんだからできるんですよ。と言われることがあります。ですが今から遡ること16年前。。

福祉の専門学校を卒業して最初に勤めた特別養護老人ホームでの3年間は色んな意味で色濃い時代でした。

単刀直入にもうしますと、先輩や看護師から驚かれるほどの【やらかし新人】でした。

私が新卒で施設に入ったとき、私の他に2人女の子が同時期に入り、この年は3人の新卒を先輩達は育てなくてはならないのでした。

教育担当者が3人。私達新卒3人の前に現れ自己紹介をしてくれました。

男性2人と女性1人。私を教えてくれる先輩は4つ歳の離れた女性の方でした。

女の人でよかったとどこかホッとしたのを今でも覚えています。

この日から施設で働き出し疑問に思ったことや介護知識などの勉強会。様々な面で先輩に面倒を見てもらいました。

後から教育担当者の先輩から聞いた話しによると誰がどの子を教えるか。の話し合いになった時に、コジコジは何かやばい。という話題になった。とだけ教えられました。

私ははっきり言って新卒の子、2人に比べたら常識を知らないお馬鹿であったし慣れることが人一倍遅くとろかったと自負しています。

なので、その話題になったと教えられたとき

え、面接のときに見抜いたの?と驚いたけれど、やっぱりバレるもんだなと周りの見る目に私事ですが感心したものです。(どの口が言う)

ここで20歳のときに施設でやらかした自分でも驚く出来事TOP3を発表します。

1、夜勤中、寮母室の洗面台でご利用者様の口腔ケア用品を消毒する為、シンクに水をためていたときです。ナースコールで呼ばれ水を出しっぱなしにしたまま呼ばれた部屋へ訪室。そのまま水を出しっぱなしにしていたことなど忘れ動き回る。寮母室へ戻ったら部屋全体が海みたいに波を打っていて絶叫。

2、ショートステイ中の方の洗濯が出ており、毛糸のベストと車椅子に敷いてある低反発クッションを乾燥機にかけたらベストは、え?これはお人形さん用かな?ってくらいありえないほど小さくなっておりクッションはボロボロになっておりこれまた絶叫。

3、夜勤中、、夜中2時。眠さとの戦い。2階で巡回中。眠さを吹き飛ばす為、廊下の端から端まで約50メートルくらいでしょうか。猛ダッシュする。その5分後に1階にいた先輩に急変か何かあった?すごい足音が聞こえたよ。と心配される。

事情を説明したら紛らわしいし、第一うるさくするなと怒られ猛烈反省。

朝の申し送りでは、夜勤の疲れからか

『◯◯さん、夜間を通して特別身体状態等問題ありますん』と言ってしまい、皆から『どっちやねん』と突っ込まれたり、、とにかく日々学んでいました。

当時のとんでもない失敗と発想を繰り返していた私ですが先輩は懲りずに可愛がってくれました。3年間仕事をしていて私なりにもご利用者様とどう接していくかわかってきたり、後輩ができ自分が教育担当者となり、任される仕事が増えたりと。。充実していましたが、職員に襲い掛かる介助量は並大抵のものではなく、度重なるぎっくり腰や消毒などの手荒れがひどくなり退職することにしたのです。

最後の時に看護師や後輩・教育担当者の先輩からコジコジはいつも全力で頑張っていたよ。と言う言葉を頂き辛いこともたくさんあったしたくさん泣いたけれどやってこれてよかったと思った瞬間でした。

私はいま後輩によく言います。とにかく失敗してもよいから思ったことをやりなさいと。

失敗して学ぶことはたくさんあるのだからやらないと成長することさえできないよと。

失敗を恐れるなと。

私の先輩が助けてくれたように自分も助けられる人間でいたいと思います。

介護業界においてどんなことがあってもへこたれない精神力。私は確実に一番最初に勤めた施設の3年間で身についたと思っています。

周りの人達に支えられて今の自分がいるのだと。

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