oshare wo tanoshimu kokoro
介護福祉士になるべくして入学した介護福祉専門学校を卒業する際に卒業論文なるものを作るのですが、私は先日自宅で、ふと1人の同級生が作った論文内容を思い出したことがありました。
同級生の発表タイトル
『いくつになってもオシャレを楽しむ心』
という内容でした。
だいたいスタッフさんには施設で決められた制服があるところが多く制服指定が無いところでも派手すぎない色のポロシャツに爽やかなチノパン。といった感じでしょうか。
私もいくつか働いていた施設の中には制服があり用意されていたものを着ていました。
あ、えっとですね。決して制服が悪いと言いたいのではありませんのであしからず。
休みの日に用事があり、私服姿で施設に入ったとき1人のご利用者様に会いました。
いつもお喋りしているその方が、私とわからなかったのです。
声をかけると
『誰かと思ったよ』『可愛いじゃないか』
と写真を撮ってくださいました。
またある施設で働いていたときにも私服姿の私を見つけてくださったご利用者様が
『いつも紺色や白色ばかりで洒落っ気がないから心配していたけど今日の服、とても似合っているわ』と褒めてくださいました。
今働いているデイサービスは特別着るものに指定は無く、決まりもありません。
少し派手かなとは思いましたが、薄赤いTシャツを着ていった日に普段自発的にお話しにならない女性ご利用者様が私に向かって『素敵な色のシャツね』と声をかけてくれました。
『え!話しかけてくれた!』
と驚く反面、嬉しい気持ちになりました。
ご利用者様との距離が近くに感じたのです。
デイサービスのご利用が決まると女性の方ですと身だしなみに気を遣われる姿が多く見られます。
ご自宅で過ごす時間が長かった分、自然と"誰かに見られる"気持ちに心が躍る。
いくつになってもオシャレを楽しむ心を忘れず生活できること。
今後、これらを大事に介護士として働いていく。と卒論発表会で話した同級生の言葉が頭の中をよぎりました。
デイサービスがご利用者様にとって活力源であると嬉しいなと思い私もオシャレを少しずつ無理のない範囲で楽しむ心を持ちたいな。
デニムはカジュアル過ぎてダメ。とか派手な髪色はダメ。とか人と人との信頼関係ができていたらそんなことはさほど関係なかったりするのではないでしょうか。
もっと楽しい方向へと流れゆきたいな。
と密かに思ったのでした。