tsungaru yasashisa
今の地域密着型通所デイサービスに勤めてから1年1年があっという間に過ぎ現在丸7年。
今月で8年目となります。
こんなに長く1つの場所に勤めたことは無くてですね。
私にとっても居心地が良いのだなと感じています。
スタッフは全員で6人と少ない中で毎日助け合いながら頑張っています。新人の頃は休みの日に施設に行き仕事をすることを面倒くさいな。と思っていた私。
オンとオフをしっかり分けたい派でした。
今のデイサービスではそう思うことは不思議と無く休みでも近くに住むお一人暮らしのご利用者様宅を通ることがあればちょっと中を覗いてみたりして。
今度はデイサービスのお庭に咲いているお花を持って行ったら喜ぶかな。とか考えてしまうのです。
私が勤め出して4年目ほどの年に大雪に見舞われたことがありました。
デイサービスはその日、営業していましたが、降り続く雪の量とスピードを見て規定の時間より早く帰ることにしました。
ご利用者様をご自宅まで送っていく道中も雪が積もりに積もり、送迎車が入っていけない小道や途中、車のタイヤが雪に詰まり動かなくなる事態となっていたのです。
私は車を出て降りしきる雪の中、素手で後ろから押し、運転手がアクセルを踏む。
そんな事をしていたら送迎車に記載されているデイサービスの名前を見たおじさんがこちらに近づいてくるのがわかりました。
私の横に並び、一緒に車を押してくれたのです。
『以前、こちらのデイサービスを利用していた家族のものです。その説は良くしてくれてありがとうございました』と感謝の気持ちを話してくださいました。
おじさんが手伝ってくれたおかげでどうにか車も動き私はこのデイサービスに勤めることができてなんだか誇らしく嬉しくなったものです。
また別の年の冬の夜。
降りしきる雪は翌朝には止みましたが道路に積もり川越市民は皆いっせいに雪かきをして足元の安全確保へと性を出しています。
デイサービスもこの日は休みとなりスタッフ総出で一日中雪かきDAY.
社長は別件で姿が見当たらない日でしたが、次の日デイサービスで平家に住むお一人暮らしのご利用者様をお迎えに行った時、『昨日、あんたんとこの社長さんがうちの玄関前を雪かきに来てくれたんだよ』と感謝の言葉を口にされ私は心の中でこう呟いた。
社長、さすがやんけ。
地域密着型デイサービスである意味を。
私にとってこの居心地のよい場所から小さなことでも発信して少しずつ少しずつ地域ぐるみで繋がっていけたら良いな。なんて思っています。
優しい気持ちがまた優しさを生む世界に。